挑戦者の先勝で迎えた第2局は相矢倉戦。
模様はやや先手良しと見ていたところ、驚きの一手が飛び出しました。
先手が54歩と押さえ込みを狙った一手に対して羽生棋聖はなんと同金!
自玉の金を渡してしまうので、とても勇気のいる決断です。
ただ、そこを読みと大局観でカバーされた羽生棋聖の懐の深さは流石の一言です。
以降も難解な中盤戦が続きましたが、先に抜けられたのは羽生棋聖。
既に後手優勢ですが、次の一手が鮮やかでした。
B図から66桂が決め手。同銀は78馬。88金には67馬、同銀、79竜。
以降は先手の粘りを振り切り、羽生棋聖の勝利。
改めて三番勝負となった第3局は7月2日に行われます。