A図は藤井九段が88角と打った局面。
後手としては66角、同角、同飛、と捌かれる展開は避けなければいけません。
しかし、北浜八段の次の一手が好手で形勢を引き寄せました。
その一手というのが67歩成。
以下、33角成、同桂、67飛と進みましたが、78角が厳しく後手が優勢になりました。
本譜は、B図より68飛、87角成、63歩成、86馬、64飛、75馬と引いて後手勝勢です。
しかし、30秒将棋ということもあり形勢が混沌としてきたのがC図。
C図は振り飛車がかなり追い上げた局面ですが、ここで57金と打てば
まだ難しかったと感想戦でおっしゃっていました。
本譜は64金と指した手があまり良くなく、振り飛車に形勢が傾きました。
最後はかっこいい決め手が飛び出し藤井九段が勝利。
HNK杯は30秒将棋なので、見ているこっちまでドキドキして楽しいですね。
毎週日曜日はNHK杯を見るのが私の密かな楽しみです。