A図の局面から、35同歩は36歩で困ります。
そこで斎藤六段は24歩~45歩と攻め合って、以下36歩、44歩、37歩成、43歩成、同金右、29飛と
一直線の戦いとなりました。詰将棋が得意の斎藤六段にここまで踏み込まれると、対戦相手としては
相当嫌な感じですね。
B図では、「楽しみが多い局面で、手応えを感じます」という斎藤六段の感想が残されています。
確かに、44歩、同金、24飛や65銀右、同銀、55角などの
王手飛車があるので先手を持ちたいという人が多いと思います。
迎えた最終盤。ここで詰将棋作家らしいかっこいい一手が出ます。
C図から31角と指し、以下数手で後手を投了に追い込みました。
これで斎藤六段は負けなしの8連勝。
昇級に大きく前進しました。このまま全勝で昇級するのかどうかが注目です。