渡辺竜王が珍しく振り飛車を採用しましたね。
タイトル保持者が振り飛車を採用すると将棋界全体にも振り飛車を指す人が
増えると思いますので、これからも振り飛車を多用してほしいです。
A図は渡辺竜王が優勢で迎えた終盤。
76歩、64金、77歩成、同金は74銀が浮いているので後手が少し嫌な形。
A図以下、65同桂、同銀、同金、同金、98角と進みました。
最後の98角がうまい寄せ方で、65同銀では同桂と取られて相手に楽しみを与えてしまいます。
B図から74金と指すのは、87角打、67玉、76角成、78玉、87角成、79玉、88銀で詰み。
B図から88金と深浦九段は粘りましたが、65角成、同桂、同銀、以下数手で
深浦九段を投了に追い込みました。
これで渡辺竜王の成績は5勝2敗。まだまだ名人挑戦の可能性を残しています。
今後の展開に注目です。