A図は49角の王手に対して66玉と逃げたところ。
ここで、後手の手がパッとみえた方は振り飛車を指しなれていると思います。
後手からは67金と打つ手や78竜、同金、76飛車などが考えられますが、
金や飛車を先手に渡してしまいますと74桂で詰まされてしまいます。
そこで、宮本四段は92玉と寄りました。
これが早逃げ八手の得という格言に沿った一着ですね。
本譜は67金と78竜を防いで55玉と出ましたが、少し進んでB図。
ここで決め手が出ました。
宮本四段はここで45桂と跳ねました。
57銀を取られるとだめなので同馬か同玉ですが、いずれの駒で
取っても44金と打つ手があります。54の馬が先手玉の守りの要なのでそれを
とってしまうのが一番わかりやすいですね。
本譜はB図から45桂、同馬、44金、同馬、同歩、86桂と打ちましたが、
67歩が冷静な一着で以下短手数で宮本四段が押し切りました。
勝った宮本四段は7勝1敗とし、自力昇級に近づいてきましたね。
今後の戦いに注目です。